最近いわゆる現代ポストロック・マスロックに目覚めてしまいマイブーム。
かと思えば「あれはポストロックじゃない。プログレだ。」
と否定されてみたり。
ジャンルって難しいっすね。
「グルーヴとは」と同じくらいケンカに発展しそうなワードだと最近知った。
でも指し方難しいんでとりあえず巷でポストロックって言われてるバンドはポストロックで統一しますね。
ポス・・・何スかそれ?って人のために
先ほども申し上げましたように名前に意味はございません。
言ったもの勝ちです。
このジャンル、音楽とか超越して「作品」だと思う。
一般リスナーが見たら「なんかよくわかんない音楽。」
以下、言われそうな感想を先につぶしとこう。
「いつ歌はじまるの?」(歌なしインストです。)
「リズムずれてるよ?下手なの?」(拍が取りづらい4/4とは限らない)
「もう何分も同じことやってるけどいつ盛り上がるの?」(伏線が多いんです)
「でも考えずに聞いたら結構気持ちいいかも」
そう。その「気持ちいかも」が大事。
その気持ちを広げるんだ。
今ではHIATUSやte’とかtricotとか聴きやすい系の
音楽もたくさん出てきたんだけどまだまだ難しいジャンルだと思う。
特に今回は難しいバンドを取り上げるのでyoutube少なめ。
1曲が長いし。
MONO
MONOというバンドのDVDを観た。
衝撃だった。
バンドミュージックDVDではない。MONOというバンドを題材にしたドキュメンタリー映画みたいだった。
以下2012年のMONOインタビュー抜粋
「12年前には、僕らどこにも居場所がなかったんです。
だったら海外でやるしかないって思って、NYに行ったんです。
でも、そこでも案の定お客さんは5人くらいで、やっぱり無理だったんですよね。
でも何を勘違いしたのか、現実逃避でNYにいって。自分がどう生きていったらいいのかわからなかった。でも、そのときにメンバーが「Gotoさん、こんなのどこに行っても一緒ですよ」って言ってくれた。その一言で始めることができたんです」
んでその楽曲はというと
うん。最初の4分我慢が大切だね。
普通の楽曲の数十倍リスナーに想像力が必要。
Requiem for Hell「地獄での安息」ってタイトルがついてるので
地獄を思い浮かべて想像するもよし、気にせず感じるもいい。
今ではワールドツアー3年間で動員15万人。
活動拠点は今でも海外。
叩き上げを絵にかいたようなバンド。
特にこのMONOは
アート性が高いと感じている。
とても説明が難しいバンドであることも確かだ。
日本で認められずに海外に出たって言っても海外で即認められた訳ではない。
やり続けることで強引に認めさせたのだ。
全世界共通で所為、「わかりやすい音楽」がウケるのだ。
美男美女だったり歌唱力が高かったり尖ってなかったり。
その中でも日本は特に「わかりやすい音楽」に傾倒しているといわれる。
僕も数年前だったら「自分とは関係ない音楽」認定していたかもしれない。
でも今はMONOの表現に泣けたりする。
特にこのpure as snowは割と「わかりやすい」んだと思う。
僕には
『しんしんと降る雪が
少し弱まって
吹雪が始まって
突然晴れた。
晴れて、風花(晴れたけどまだ降ってる状況)』
そんな情景が見えてしまったのだ。
そこから更にMONOが大好きになった。
貴方にはどうだろうか。1曲なのに12分もあるが、一回聴いてみてほしい。
絵画とかクラシックとか掛軸に喜べる大人にはまだなれないんだけど、
多分そーゆー高尚な(?)趣味をお持ちの方々はこーゆー
「作品から何かを想像する」感覚なのかなーと思ってみたり。
それでは!