久しぶりにコラムです。
 すっごいマジメな話します。
 いっつもマジメくさってるけど、今回は特にマジメに難しい話するので苦手な人はブラウザバック。

 先日NewsPicksというソーシャル経済メディアで「WEEKLY OCHIAI」という番組を見ていた。
 筑波大学長補佐でメディアアーティストの落合陽一がコメンテーターで、ゲス極の川谷絵音がゲスト。

 えのぴょんが好きか嫌いかは置いといてなかなか興味深い放送だった。
 要約すると音楽というアートの在り方が変わってきてCDはレトロなものとなり、ストリーミングが主流になるよねー。って話だった。

 すなわち音楽がもっと身近になる代わりによりBGM化するし単価は下がる。
 多様な音楽が顕在化する代わりに、既存のレーベル至上主義は衰退するよーっていう予報。

 最近流行りのyoutubeの台頭でyoutubeでキラーチューンMVを出して、LIVEに来てもらうというビジネスモデルすら刷新される。

 音楽をアートではなく、産業と捉えたとき。
 テクノロジーの発展と共に音楽の価値と触れ方がすごいスピードで変化する。
 じゃあどう変化するの?ってのをオサピーが妄想する。

5Gがもたらす音楽産業の破壊と再生

ネットワークの高速化による業界の変遷

 今回は次世代通信規格5Gのサービスインに伴い音楽市場がどのように変化するのかを考察したい。
 
 そのためにまず4G(フォージー)の普及によって音楽業界はどのように変化したのかを説明する。

 現在我々が使用しているスマートフォンの通信規格は、第4世代移動通信システム。
 「4G」である。
 4Gの普及により高画質での動画視聴が可能となった。

 ほとんどのミュージシャンがMVをyoutubeにアップロードし、リスナーは興味をもったアーティストはまずyoutubeをチェックする。 
 無料で視聴できるyoutubeは既存音楽産業を破壊した。
 CDを購入しなければゆっくり聴けなかった音楽が「無料で」「たくさん」聴けるようになってしまった。

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 youtubeにはshort Ver’のみを公開しているアーティストもいるが、多くのアーティストチャンネルでは1曲まるごと、しかも複数の曲が聴ける。
 かつてMVはほとんど見ることができず、多くのリスナーはボーリング場で有料のジュークボックスで視聴した。
 

 ネットワークの高速化による動画配信サービスの台頭で音楽業界は多大な損失を被った。
 youtubeの数曲で満足してしまうリスナーが後を断たない。
 いわゆる「CDが売れない」時代に突入してしまった。

 が、同時にyoutubeをきっかけにLIVEに足を運ぶリスナーが増えたことも事実である。
 アーティストは積極的に「CDを売る」ことから無料で数曲聴いてもらって、ファンになってもらって「LIVEに来てもらう」方向にシフトしたのだ。

 これが4Gの普及により変化した点。

4Gと5Gの違い

 2012年にサービスインした4Gであるが、来年2020年には「2020年代の社会を支えるモバイルネットワーク」5Gが実用化される。
 これにより何が変わるのか。

高速通信

 通信速度は4Gの25倍、20Gbps。
 LANで接続された家庭向け光通信の10倍の速度になる。

低遅延

 ネットワーク遅延は1ミリ秒(1000分の1秒)以下と非常に小さく、遠距離通信でもずれが生じにくい「低遅延」だ。
 スマホのタッチよりも早い速度で反応する。

多接続

 1平方キロメートル当たり100万以上の機器を同時に通信回線に接続できる「多接続」だこれにより、車の自動運転が実現できると期待されている。

 2003年。3Gのサービスインで爆発的に普及した携帯電話は10年を経て4Gとなり、約7年で次世代通信5Gに移行する。
 イノベーションのスピードは年々加速しており、今後も指数関数的に加速する。

音楽産業は破壊される。

 これだけ高速・大容量になればもはや生演奏、即ちLIVEですら会場に行かずして、体感できる。

 スポーツも音楽もLIVEを観に行くよりも、聴くよりもヘッドマウントディスプレイを利用した方が大迫力で、好きなアングルで観ることが可能になってしまうのだ。
 
 その試みは4Gの現在でも行われていて

 360°カメラを利用したVR動画である。
 画質は荒く、遠近も選べないが非常に画期的な試みである。

 もはやLIVEに出向くメリットが少なくなってしまうのだ。
 MVもLIVEもその場で完結してしまうようになる。

音楽産業は再生する。

 ここまでをまとめるとリスナーからみた音楽、ひいてはエンターテイメントは「今よりさらに手軽に楽しむ」ことができるようになる。
 既存の収益モデルに固執した会社やバンドが生き残る道はない。

 だがしかし、気を付けなければならないのは「既存のメディア方式」に新たに手段が増えるだけである。
 相当のスピード感とインパクトでアップデートされ、多様性が生まれるだけなのであり、むしろ歓迎すべき状況だ。

 CDや固定カメラ・現実世界でのLIVEに固執することは得策とは言えないだろう。

 だがクレジットはもちろん、Pay PalやLINE PAYなどのオンライン決済も充実する。
 エンターテイメントの購入までのハードルが下がるというメリットがある。
 ストリーミング・VRへの対応とオンライン決済に対応すれば単価を安く設定できて、より多くのリスナーに聴いてもらえる可能性もある。

 もちろん実際の楽器を演奏したフィジカルなLIVEはなにものにも代えがたい熱量があるため、需要はあるだろう。
 DUCT TAPEのような現場のバンドは仮想世界に可能な限り対応しつつ、今後もフィジカルな現実世界のLIVEを大切にしていけばいい。

 わざわざ既存のメディア方式を放棄する必要もない。
 だが新しい技術・テクノロジーに対応できない者は徐々に置いて行かれてしまう。
 これは現代社会でも同様である。

 音楽業界の生まれ変わりに期待したい。

スマホ用VRゴーグル

 5Gの普及。VR化。将来的にメガネ型や網膜投影・コンタクト型等の夢は広がるが、現在はヘッドマウントディスプレイ。
 デバイスも5000円以下で購入できるほど安価になっている。

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