前回、SUPERCARというアーティストを取り上げた。
 初期はオルタナギターロック・後期はエレクトロニカを取り入れた、日本でも有名だったバンドだ。

 特に当時としてエレクトロニカ×ロックを流行らせた功績は大きい。

 

 いまやピコピコ電子音を取り入れた楽曲は世の中に溢れているし、シンセサウンドは普遍的なものとなり、多くのアーティストが直接的・間接的に取り入れている。

 ではその電子音を最初に取り入れたのは誰なのだろう?

 wikiでエレクトロニカを調べると『1990年代中ごろ、英国の音楽雑誌「メロディー・メイカー」によって造り出された。』と書かれている。

 もっと戻って「電子音楽」シンセサウンドまで戻ると、wiki上では1970年代にアナログ・デジタルシンセサイザーが発明されたとある。

 ちょうどこの頃の音楽で、デジタルサウンドでめちゃくちゃカッコイイバンドを見つけたので紹介したい。

 そのバンドとは



Camberwell Now

 Camberwell Nowとは洋楽の、1982年から1987年まで活動していたバンド。

 以前紹介した、あまりにもマニアックで衝撃の音。This HeatのドラマーでボーカルだったCharles Haywardを中心に結成されたバンドである。

 とても疾走感があって踊れてどこか狂気性があってカッコいい。

 どこまでも速くなるリズムとノイジーなシンセサウンド。
 ドラムンベースの原型を思わせるサウンド。
 もうこの曲だけで、いかにCharles Haywardが天才的で凄腕のドラマーで常軌を逸したセンスをしているかわかる。

 多くの人に好かれるかというとそうではないけどね。

挑戦的、実験的、華麗

 このタイトルの挑戦的、実験的、華麗という言葉はAllMusicというメディアがCamberwell Nowを評したときの言葉だ。

 全くもってその通りで、当時を生きていない(解散時4歳)俺には当時の空気感はわからないが、現実離れした音楽でThis Heatと同じく激しさでのゴリ押しじゃない、呪い的な鬼気迫る気迫を感じる。

 鬼気迫る気迫って日本語があまりにもおかしいが、それだけなにか訴えかける不気味さ。

 ドラムだけ切り取ったら4つ打ちダンスビートやぞwww
 ボーカルがあってとってもポップwww
 
 なのにここまで怖く聴かせてしまうそのセンスに脱帽どころか、意味もなくごめんなさいしたくなる。

 こんなバンドいたら絶対追いかける。絶対話しかけれんけど。
 こんなんでもステージ下りたら俺みたいにユルかったりするんかな。

 んなわけねぇか。

Charles Hayward

 This HeatからCamberwell Nowを作り、そのどちらも商業的成功かどうかは別として熱狂的ファンを一定数作ってしまう天才。
 
 どうしたらこのような楽曲センスが生まれたのか。
 インタビュー記事にヒントがあった。

I remember that one night, there was a thunderstorm
when I was about 7 or 8 and without thinking about it, I just played with the thunderstorm on the piano.

 マジでカミナリに打たれたらしいw
 そしてそのバックグラウンドがジャズだということも見逃せず、深く読み進めるとThis HeatとCamberwell Nowとは、グループであり、バンドであるが、実際にはチャールズというドラマーのソロプロジェクトだったのだ!

 This Heatのロック性とアングラ性、Camberwell Nowの先ほどの2曲からこの曲を聴くと、「本当に同じ人!?」と言いたくなるほど王道のバラードが流れている。
 
 歌が上手い。シンセサウンドが不気味さを消して美しくすらある。

 この”Greenfingers” EP (1987) はCamberwell Nowのラストアルバムにしてこれまでの活動の中で最もポップなものとなっている。

 Camberwell Now自体は1987年で終了しているが、Charles Hayward自身は今でも現役である。

 今年2018年10月には「THIS IS NOT THIS HEAT」として来日する予定だ。

 また地獄のような苦しみと恐怖と華麗な楽曲を聴かせてくれるのだろうか。

 それでは!

おススメ音源

apple musicより、Compilation albums
All’s Well (1992)
This HEATがダメだったひとでもこちらは聴ける。なぜなら穏やかなダンスサウンドだから!

名盤とされる The Ghost Trade
This Heatの不気味さ、混沌さにシンセサウンドとクラブミュージックが組み合わさってさらに混沌とした一枚。

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