2019年4月1日。
2019年5月1日より改元される大化から数えて248番目の元号が発表された。
「令和」だ。
今年4/27で36歳を迎える私、O.S.A.P.は「昭和」→「平成」→「令和」と3つの時代を生きることになる。
30年以上生きていると様々な音楽が通り過ぎていく。
その中には自分より上の世代が好んで聴いた音楽も通って行った。
演歌やオールドジャズ・ブルースなどがそうだ。
古き良き音楽は色褪せない。
古臭い。懐古厨ではなく、ヴィンテージな音楽そのものが価値が高いのだ。
クオリティの低い使い捨ての歌謡曲はカビが生えて腐るが、良質なものはワインよろしくヴィンテージとなる。
令和だからこそ聴きたい。そんなユニット。
EGO-WRAPPIN’
意外と皆知ってるが、意外と皆サラッと聴いて終わりとなってしまうアーティスト。
昭和歌謡感溢れすぎだからだろうか。
だが、EGO-WRAPPIN’は古くない。結成は1996年。平成8年だ。
意外と新しい。それでも23年経っているが。
EGO-WRAPPIN’と言えば『くちばしにチェリー』だ。完全に『くちばしにチェリー』だ。
果実の誘惑。いつまでもアップビート―!
情熱的でエネルギッシュなボーカル。
ちんどん屋的にも聴こえるのに突然シャッフルビートでグルーヴィーに変化するドラム。
ポップな曲なのにジャズならではの4バースソロ回しが始まるし
JAZZ的なオシャレさとヴィンテージ的な情熱を感じられる名曲である。
エゴ・サウンド
ジャズやロックといった音楽がジャンル名に成り下がる以前に もっていた自由な雰囲気と熱い情熱。
中納良恵(Vo、作詞作曲)と森雅樹(G、作曲)。大阪出身の二人が、我々が生きる時代の感覚を敏感に反映している。
個人的には冒頭の『くちばしにチェリー』だが、2000年に発表された「色彩のブルース」は、 戦前のジャズから自然に行き着いたキャバレー音楽や 昭和歌謡を消化し、エゴ独自の世界観を築きあげた名曲だ。
こんなトランペットのフレーズ、昭和のどっかで聴いたことがある。
お酒を飲んだ後のドライブデートで流していいですか?
甘くささやいた吐息が 眠るまで…そのまま夜景に連れ出していいですか?
キモイですか。そうですか。
昭和のドラマでしか見たことがないが、場末のバーで流れてそうだ。
音が色っぽい。セクシーという横文字を使うべきじゃない。
音が色っぽいのだ。
音が色っぽいバンドなんてEGO-WRAPPIN’以外ありえない。
こんなんすぐ死ぬなあ
結成23年。中納良恵(Vo、作詞作曲)はあるインタビューで
まあ長いけど、「こんなんすぐ死ぬなあ」って思うくらいあっという間な感じ。
こんなで20年って、ほんますぐ死ぬで。
20年間をかなり濃密に時間を過ごしていることが伺える。
森雅樹(G、作曲)は別にとらわれずに曲を作っていて
「ジャズ」「昭和歌謡」みたいなそういう小さいくくりじゃなくて、もっと大きく見てるんですよね。音楽を。
「え? テクノとか聴くんですか?」
「聴くで」
「ヒップホップとか聴くんですか?」
「全然聴くっすよ?」
「ええ、イメージないわ! ジャズちゃうの?」
「いやいや」
「バーちゃうの?」
「いやいや、居酒屋やで」
みたいな(笑)
2005年の映像だが、そんな二人の絶頂ど真ん中の姿がこちら。今も絶頂だけどね。
俺ホントEGO-WRAPPIN’ 凄いと思う。
何が凄いってもう全部。
夕暮れの『A Love Song』とかもう神曲でしかない。
空気作りすぎ。
これだけの空気を変える力を持ったアーティストってそうはいないよね!
2016年11月27日には武道館デビューも果たし、今も精力的にLIVEを続けるEGO-WRAPPIN’を是非楽しんで欲しい!
それでは!
おススメ音源
2016年4月、結成20周年ベスト&カバーアルバム「ROUTE 20 HIT THE ROAD」を発表。
「太陽盤」「月盤」「星盤」という3枚組。「星盤」はカバー集!
EGO-WRAPPIN’入門ともいうべき名曲揃い!




