前回久々に「コレサワ」というシンガーを取り上げたが、基本シンガーって好きじゃないんですよ。

 シンガーって名乗ってるくせに色んな楽器の音が鳴るし。
ライブで突然現れる楽器隊。
そしてその扱い。

 前回のコレサワとか最たるもんだよね。

 『歌手』って感じで。
 西野カナと同じジャンル=ポップ。
 恋と友情とポジティブの押し売り
 だから基本聴かない。

 前回は「たばこ」が自分の恋に妙に共感しちゃったから例外的に取り上げたけど。

 多分シンガーを淘汰するだけで世の音楽業界アイドル一色になるんだろうな。
 それはそれで困る。

 ちなみに歌ものを否定したいわけではない。
 個人的に歌うことは嫌いではないし。

しかし、恋とか友情とか頑張ろうと、人間の表面撫でられてももうなにも感じなくなってしまった。
 
 たまーに、加藤貴之とか、ほんのたまに、カッコいいなと思うシンガーがいるのも否定はしないけど。

 今回は人生の深いとこえぐってくるような。
 しかも女性。美人。
 美人なのに女は売らない。ロック。

 前回のコレサワが陽なら今回は陰。

 いや、陰を超えた闇。

 彼女の名は



ハルカトミユキ

 立教大学の音楽サークルで知り合う。森田童子、銀杏BOYZ、ニルヴァーナを同時期に聴いていたことから仲良くなり、デュオを結成。
 と、wikipedhiaにはあるが

 事実、basement-timesの取材を受けたときは

 ミユキ:…大学のサークルで、ハルカが一人余ってたから。組んだ。
―体育の授業かよ。
ハルカ:周り誰もいねーって感じで、ミユキがいたからミユキと組むことにしました。
 basement-times “ハルカトミユキ”にインタビューしてきたけど根の底から人間が暗すぎてインタビューが成り立ちませんでした。前編 より抜粋

 誰でも良かった説。

 と、とりあえず曲行こうよ。俺が最初にハルカトミユキ知った曲。

 歌いだし

 どこかで聞いたような
 美しく薄っぺらい言葉を並べて
 陶酔してる 気持ちいいだろう

 うん。立教大出身の20代とは思えぬ歌詞ですね。
 傍から見たら将来約束された美人でウェイで何一つ欠けてない人にしか見えんけど。
 
 どう歪んだらこんな言葉が出てくるのか。

暗い。ひたすら暗い。

 呟くような歌声。歪んで、クリーンで、妙にダークで、キーボードもいるからか、どこかキラキラしてる。

 んで歌詞がめちゃくちゃ暗い。直接的なホラーではない。先の見えない闇な感じ。

 なんかすごくアンバランス。どんなアーティストより「非日常」に連れてってもらえる感じ。

 

 なんかね、自称自分は暗くて、よく心折れてたんだけど、ハルカトミユキ聴くと「あ、俺ポーズだわ。全然敵わん。」って思う。

サビの

狂えない 狂えない
狂ってしまえない

 が壮絶。全然絶叫してない。透明感のあるボーカルでダブリングして若干機械的でもあるくらい表情「無」で叩きつけてくる。
 Cメロでも同じこと言ってくるけど、腹の底から湧き上がる怒り。
 
 マジロック。

 僕自身は年々辛く苦しみが「なくなってく」しね。
 もちろん幸せに生きたい気持ちはあるから、それを望んではいるんだけど、バンドマンとしてはなんか、自分がポップの人になって、いつかロックを表現できなくなるんじゃないかってゆ―危機感。

 いや、苦しみいらないけどね。だからといって苦しみを追い払ったら、喜びまで逃げていかれても困る。

 うーん、表現が難しいけど、わかりやすい暗さじゃなくて、仄暗い井戸の底から世界を歌うような。

 対象が恋かもしれないし状況かもしれないし、それはわからないけど、とにかく暗い。

 これこそハルカトミユキ

言葉の重み

 大学に入ってアコースティックギターを手に取るまで、楽器もやったことがなかったし、楽譜もコードもわからない。
 だから音楽を聴いたとき、曲よりも先に歌詞が頭に入ってきたし、歌詞から曲が好きになることが多かった。
 そこで自分でも詩を書くようになったボーカルハルカ。

 先の2つの動画の歌詞もアレだが
 1st E.P.のタイトルは「虚言者が夜明けを告げる。僕達が、いつまでも黙っていると思うな。」でデビュー。
 2nd E.P.のタイトルは「真夜中の言葉は青い毒になり、鈍る世界にヒヤリと刺さる。」

 このクソ長いタイトルは短歌。
 もともと「音楽の人」である以前に「言葉の人」

 そんなハルカの書く歌。Lyricビデオがめちゃくちゃ刺さる。

 最新アルバム『溜息の断面図』より。

 趣味を盛り上げるための趣味としてのブログだけど、ハルカトミユキをはじめすげえ歌詞のバンドは書いてて自分が恥ずかしくなる。

―今の日本のロックフェスの現場って、かなり偏りがありますよね。音楽の楽しみ方って本来自由なものなのに、「みんなと一緒に同じことをする」という楽しみ方しかないような感じを受けるんです。一番わかりやすいのが、曲に合わせてみんなで手を前後に振る動きで、もちろんそれをしなくちゃいけないルールなんてないんだけど、それをするのが当然のことのようになっていて。

ハルカ:楽屋である人が「みんなを固まらせちゃうようなロックスターがいなくなっちゃった」と言ってて、それがショックだったんですよね。第一声で聴いた人を固まらせちゃうような、そういう人がいなくちゃいけないんだなって思いました。
CINRA.net 驚異を生む言葉の作り方 ハルカ(ハルカトミユキ)×穂村弘 より抜粋

 言葉でそれができる唯一のアーティストじゃないだろうか。ハルカトミユキ。
 いや、amazarashiもできるはず。
 amazarashiのLIVEは全員が棒立ちで見ていることで有名。

 媚びず、何か変えたい、伝えたいことがあるわけでもなく、単に自分の普通と素直を歌うというか、吐き出すハルカトミユキ。
 
 横尾初喜氏監督映画『ゆらり』主題歌「手紙」をリリースする。
 映画音楽だけあってなんか、壮大でした。
 それはそうと、MV見たけどなんか・・・気のせいか、思い過ごしか、年々目に光がなくなってってる気がする・・・

 ラジオ出てる動画見たけど笑っても一瞬で普通の顔に戻って「笑ってない感」がすごくてなんか、すごかったです。

 ちなみにドラムは僕の大好きなsyrup16g plenty(解散) で叩いてる中畑大樹でした。

 それでは!

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