ドラムを始めて16年。O.S.A.P.です。
 小学生でNIRVANAにハマり

 バンドを始めたいのだが親に反対され、ギターを買うお小遣いもなくバンドを始めることは叶わなかった。

 高校生で当時爆発的人気を誇ったアーケードゲーム「ドラムマニア」で練習していきなり募集して実際のバンドに飛び込んだ。
 なんてことはない。バンドを始めるだけのイニシャルコストがドラム位にしか払えなかったのだ。

 独学で何年もやってると「得意」と「苦手」の差が激しくなって先日「フィルを叩かないO.S.A.P.は素敵」というお世辞を頂いた。
 褒めてねぇよそれ。

 とはいえ、それでも使ってくれるバンドがいるのはありがたいことで、需要があるので16年続いている。

 完全独学ということはそれだけネット・リアル問わず色んなドラマーを観察してきたということ。

 今回は観察力に長けた世界でも類を見ないスーパードラマーを紹介しよう。

JOJO MAYER

 ドラマー界では超有名。テクニカルドラマーの最高峰と呼ばれるほどの人。
 ジョジョ・メイヤー。
 1963年、スイスのチューリッヒに生まれ、3歳で香港で初ライブ。
 14歳でスイスでは飽き足らず世界に飛び出した。
 2014年、米ドラム専門誌「モダン・ドラマー」の「これまでで最も優れたドラマー50人」ランキングで、37位にランクイン。
 2017年国内で最も優れたミュージシャンに贈られるスイス・ミュージック・グランプリ2017にノミネートされた。
 ドキュメンタリー映画「Changing Time(邦題:変化する時)」にもなっている。

 速すぎて見えないなんて生易しいもんじゃない。人間がやるもんじゃない。
 本来人間じゃなく、サンプリング、打ち込み前提の電子音楽としてのドラムンベースを人力で、しかも人間的グルーヴ感でこなしてしまう変態。

 今まだ生きてるけど歴史上のドラマー。
 ドラマー界のイチロー。

 高級ドラムメーカー、ソナーとのエンドース契約を結んでいる。

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彼は独学。研究家。

 ジョジョ・メイヤーの父はVali Mayerというベーシストだったが、ジョジョメイヤーにドラムの英才教育を施したわけではないという。
 Vali Mayer(以下ワリ―メイヤー)はラテンアメリカとイタリアで成功した職業ベーシストだ。

 ジョジョメイヤーに特定の先生はいなかった。
 父、ワリ―メイヤーの仲間がスティックの握り方など簡単なアドバイスはくれたようだが、ジョジョメイヤーの先生は菜百ものレコード。そして経験だ。

 ひたすら観察して、マネして、コピーした。
 当時はインターネットもないので好きなドラマーに出会えばその姿を目に焼き付けた。

 結果、こんな化物ができあがった。

 テクニックの話をする上での大きな誤解は
 たくさんの知識を要するようなシングルストロークやピアニッシモが完璧に演奏できる事じゃないし
 良いテクニックがあるのはそこじゃない。
 良いテクニックとは、自分がその楽器で表現する必要があることを、自分に表現させてくれる全てのものだ。

 この期に及んでテクニックに傾倒していないと言い張るジョジョメイヤーが俺は嫌いだ。
 だが、カッコいいと思ったことがこのスタイルなんだとおもうとそら恐ろしい。

 「観察ができなければ習得はできないと俺は思う。すごく大事なことだけど大抵の場合それは軽視されている」と語る。

 目的をアートとして表現したとき、それを実現するためのエンジニアリングはテクニックだ。
 テクニックはあくまで手段。
 高すぎて他が追随できないアートとエンジニアリングは、難解で流行とは逆行していたとしても、市場価値も高く評価されるというイイ例である。

NERVE

 そんなジョジョメイヤーが1998年、自身のバンド、NERVEを立ち上げた。
 エレクトロニックミュージックスタイルと、即興音楽でのパフォーマンスグループだ。
 最大の特徴はDTMではなく全ての音が『生演奏』だということだ。

 「NERVE」は火曜日の夜に「Shine」と呼ばれるクラブで毎週パーティーを開き始めました。パーティーは「Prohibited Beatz」と呼ばれていた。

 一番最初の動画、『JABON』もNERVEの演奏だ。
 この時のシンセは日本人のTakuya Nakamuraが務めているが現在はJACOB BERGSONだ。
 
 人間の創造性とデジタルの融合。
 まさにニューミュージック・オルタナティブだ。
 デジタルのドラムンベースでは味わえない熱量。
 
 曲の良さに加えて即興と生演奏の緊張感とダイナミクス・類稀なるテクニックが耳をつかんで離さない。

 こんな新世代の音楽がもっと知られて欲しい。
 
 それでは!

おススメ音源

 ドラマーなら一度は耳にしたことのあるモーラー奏法の解説からこの記事の動画ないで何度も出ていたワンストロークでめっちゃ音数出ている「プッシュプル奏法」まで上半身のエクササイズ・ストロークを細かく解説した教則ビデオ!

 の、足技編。
 足苦手な人も多いが、これを見ればダブルからスイベル奏法までしっかり身に着けることができる!

バンドサウンド特化型音楽レビューO.S.A.P.
Review Date
music
ジョジョ・メイヤー:シークレット ウェポン フォー ザ モダン ドラマー
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