まぁ俺も含めてなんだけど極めて「まともであること」が求められる世の中。

 ビジネスマンでもある俺の体感的には、ビジネス界でも「知識・情報」はネットから引っ張れるから「絶対に失敗しない。冒険しない。」という顧客の意志を感じる。
 
 現在もてはやされてる、いわゆる「成功者」も好きなことを極めるスタイルが流行しているが、ある程度まともで。
 
 つまり常識の範疇を超えるのが年々難しくなっていっているように思う。
 まぁちょっと普通と違うことを言えばディスられて炎上する世の中だしね。

 よく「え、そんなことでディスられるの?wwwレベルが低すぎるwww」と思ってその様を見ているわけだが。

 特に女性。年齢のせいもあるかもしれないが、「まともでキッチリしている」ように見える女性ばかりだ。
 何か発信すれば周囲が褒め合って群がる。
 そのコミュニティ全員で相互的に崇めまくってるのが、俺にはすごく気持ち悪く映る。

 音楽においても例外ではなく、尖った音楽のアーティストってすごく少ない。
 年々少なくなっていっていると言っても過言ではない。

 そんな中でもできるだけ尖った音楽を紹介してきているこのサイト。
 
 彼女達を取り上げずして、どうするというのか。
 バカになって爆発したい奴は彼女たちを聴け。

 そのバンドの名は

ミドリ

 2003年から2010年まで活動した、ボーカルがミニスカセーラー服に身を包みぐしゃぐしゃにギターをかき鳴らし、ぐしゃぐしゃに歌うのが特徴的なハードコア・パンクロックバンド。
 「大阪のいびつなJUDY AND MARY」の異名を持つ。

 もうこの時点で何を言っているのかよくわからない。
 ぐしゃぐしゃにという表現が多方から叩かれそうだが、一般人からしたらほとんどノイズバンドだよ。

 ぐしゃぐしゃに見えて演奏力がパねぇ。
 これが才能か・・・と思うくらい熱狂的なLIVEで高い演奏力。
 
 瞳孔開くくらいアッチの世界に行ってるのに演奏を保ってる。クオリティ高い。ヤバい。
 ぶっ飛んでる。

 そう。このバンドはぶっ飛んでる。

カリスマ 後藤まりこ

 このバンドを語るうえでギターボーカルの後藤まりこを外すことはできない。
 文字通りバンドの顔である。

 2010年の解散後もソロでの音楽活動や、
 舞台『ロミオとジュリエットのこどもたち』主演。
 映画「乱死怒町より愛を吐いて」主演。
 テレビ東京系テレビドラマ「たべるダケ」主演を果たすなどマルチな活躍を見せている。

 そんなタレントみたいな芸能人みたいな華がある後藤まりことはこのようなライブを行っていた。↓

 解散ライブのアンコールの一幕だが、開始1分でなんと

 「流血している。」

 ミドリの後藤まりこを見たらクスリやってんのか?と思ってしまう。
 俺は思った。

 そしてバンドの演奏力がパない。
 『獄衣deサンバ』→『あんたは誰や』の名作連発。最後はバラード。『POP』ありがとう。
 
 引き出しというか音楽性の幅が広い。パンクのようだったりハードコアのようだったりジャズ要素が合ったり。

 そのごちゃ混ぜ感と特徴的なボーカル。一度見たら、聞いたら忘れられないバンド。

女心の塊のようなバンド

 女心と秋の空。
 「変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だということ。」

 バイオレンスでくっしゃくしゃなLIVEはそのままに、コンセプトはどんどん変わるしやりたいことはどんどん変わっていく。

 例えば2008年位までは「売れたかった」と公言するミドリ。
 それとは真逆に

幸せって埋め尽くされそう。
「あ~、幸せ! おなかいっぱい!」って時、何もいらんやん? そんなんでバンドできるかな?
そんな状態でその先、何があるん?
求めはするかもしれんけどなったらなったで怖いなぁと思って。
hot express ミドリ インタビューより抜粋

 売れる=幸せとは限らないけど、売れたかった人間にとって売れるというのは幸せに限りなく近いよね。
 そして事実、ミドリは売れた。

 デストロォーイ!

 こんな退廃的な後藤まりこだが、2010年に結婚。

 「一般の男性の方と、結婚しました。せえで、引っ越しも、しました。」とコメント。
 さらに「ほんまの事、ゆうと、しあわせは、まだ、こわい、です。とても、こわいです。
 せやけど、後戻りする事、嘘付く事、とかは、なんだか、とっても、嫌なんです。
 僕は、曲が、書けなくなってきています。」
CINRA.NET ミドリの後藤まりこが結婚を発表、メンバーや関係者にも秘密 より抜粋

 そして2010年12月30日。東京LIQUIDROOMのワンマンを最後に解散。

 後藤はUstreamで
 「メンバー間でのヒエラルキーができてしもて。バンドって運命共同体で家族やからこのままでは続けられへん。すごく好きやからこれ以上続けられん」とコメント。
 「なるべく続けようとは思ったけど、それがただの延命措置になってしまうのも違うと思って。始めた頃と同じ熱量でやり続けるのがバンドやと思う」と。

 バンドを続けるのって本当に難しいと思う。
 
 こんな強烈なバンドがまた現れて、多くの人に支持されて欲しいと思うのである。

 それでは!

おススメ音源

 ミドリの神髄はLIVEにある。解散ライブの「さよなら、後藤さん」も良いが、MAXボルテージの日比谷公会堂「初体験」を勧めたい。

バンドサウンド特化型音楽レビューO.S.A.P.
Review Date
music
ミドリ 「初体験」
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