こんなサイトに来るくらいだから読者の皆様はかなり音楽が好きで、聴く音楽の幅を広げたい人も多いだろう。
 有名バンドについて調べていたら行きついた人もいるかもしれない。
 
 有名なバンドさんや流行のシンガーとかってやっぱり、ボーカルとメロディが中心で。
 メッセージに共感を覚えて好きになったり楽しくなるサウンドで好きになる人が多いよね。

 衝撃を受けた音楽を掘っていくとそのうちボーカルのいない「インストゥルメンタル」にぶつかることがある。
 このインストを聴けるかどうかって結構その後の音楽人生にとってキーポイントで。
 ロックやポップスは好きだけどクラシックは嫌いって人は「ボーカルがいないとイヤ」ってことだと思う。

 ロック・ポップスのなかでも聴きやすい・とっつきにくいがあるように、インストの中でも聴きやすい・とっつきにくい、難解な音楽はある。

 今回紹介するのはカテゴリ的にはインスト。
 とっつきやすさでいえばとっつきにくい。よくノイズ系って呼ばれる。
 そしてそのノイズ系の中ではとても聴きやすい。

Oval

 似た名前でOva”l l”というのがいるが、Ova “l”だ。
 Ovallはブラック・ミュージックをバンドバージョンにしたような日本のバンド。ボーカルもある。

 これはこれでカッコいいのだが、今回は違う。
 Oval 「オヴァル」だ。

 OvalはドイツのMarkus Poppを中心としたメディアデザイン集団である。
 Markus Poppのソロユニットといった方がわかりやすいかもしれない。
 wikiには「CDの盤面をマジックペンで汚し、わざと音飛びを起すことで得られる音を使う」とある。
 相当なイカレっぷりなんだろうな・・・

 というわけで動画を見てみたのだが

 めちゃくちゃイイ。シンセサイザーの音。
 3:07と決して短いわけでもないのに「終わり!?もっと聴きたかった・・・」となった。
 現代アートというかなんというか・・・「伝統的・古典的なアートではないアート」みたいな?
 MVがバレエというのがまた現代アートの表現を高めている。
 別に現代アートにカテゴライズしてほしいわけじゃないと思うけどね。

繋がりを感じることのできる音楽

 マーカス ポップ自身は「自分ではポップなものを作ってるつもりだから」と語る。
 メインストリームの音楽を基準としたポップと比較したとき、「もう少しエンゲージングな、繋がりを感じることのできる音楽がポップなんだと思っている。」とも。

 難しい。聴こう。

 あー・・・ポップ??
 ポップの定義が深すぎる。

エレクトロニック・ミュージックを聴く時って、脳のスイッチを切って没頭すると思うんだけど、切るんじゃなくちゃんと考えながら聴くような音楽。音の中に驚きがあって、音楽が生きていて、それを感じながら聴く音楽。そういう意味での“繋がり”だね
CD Journal Ovalインタビューより抜粋

 いや、難しいでゲス。
 意味を見出すのはいったんやめにして、音楽を聴いてみよう。

 うん。この曲は今までの中ではポップだね。
 ボーカルあるし。

 と思っていたのも2分そこそこまででした。
 気になったら聴いてね。すごくポップだから。

実験的音楽?ノイズ?ポップ?

 こういうのは作者の意図を汲もうとすると難しくて挫折する。

 Ovalの音楽はOvalのキャリアのあらゆる段階において常に最新の「ポップ」のバージョンだった。

事実数々の賞を受賞している。
2015 QWARTZ Award “Lifetime Achievement Award”
2013 QWARTZ Award “Best Experimental Music”
2011 Prix Ars Electronica Honorable Mention
2001 Prix Ars Electronica Award of Distinction
Ars Electronica:1979年からオーストリアのリンツで開催される芸術・先端技術・文化の祭典
QWARTZ Award:2005年からパリで開催される音楽とテクノロジーの国際的な新しい電子音楽の祭典

 一番好きなのはtaxtuall

 深海にいる感じがする。
 それか海に浮いてる感じがする。
 そう感じるのは俺だけでもいいの。

 LIVEで全体を流れとして聴いてもとても良い。
 こんな音楽だけど、無機質じゃなくて生きた音楽で。

 ノイズにカテゴライズされるけど不安を煽るよりむしろポジティブな印象を受ける。
 イージーリスニング・リラックスミュージックに分類されると言ったら言い過ぎだろうか。

 寝る前に聴いたら意外といいかもよ。

 それでは!

おススメ音源

 最新作は90年代のクラブ・サウンドという、みんなが理解しやすいエレクトリック・サウンドを意識して作られたPopp。
 でもおススメ的には冒頭のAh!が収録されている『O』。
 なんてったって2枚組!
 ※日本版がやたら高かったので輸入盤を紹介しています。

O

O

Oval
1,470円(05/14 04:23時点)
Amazonの情報を掲載しています
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