いきなりだが昨今の情報化社会にまみれて耳年増・目が肥えすぎたクリエイターのプロダクトは
 すさまじくイイもの。クオリティが基本的に異常に高い。

 中途半端なプロダクトはすぐ見抜かれる厳しい時代。
 そんな時代で揉まれたプロダクトのクオリティは高すぎて逆に差別化が難しい時代。

 しかしバンド界は割と前時代的で、「音楽で勝負したい。」そう思い失礼な態度を取り続けるヤツがいます。
 その実ビビりで「バンドマン」のイメージを模倣するために作り出された虚像だったりします。

 その逆に、今流行りはメガネ男子草食系男子を絵にかいたような外見のポップバンドが流行中だったりして。
 各々がバンドのカラーに合わせた自分を装って創ってる。

 そのカラーを装って創る行為はどれも間違いでどれも正義があってどれも正解。
 連邦とジオン。ミリシャとムーンレイス。連邦とザフト。
 それぞれの正義を貫いている。 

 pegmapの山本は自分の正義を貫き通して装って。本来の自分とバンドマンとしての自分の虚像=バンドマンとしての正義を振り回した結果、音楽は自分の居場所じゃないって気付いてしまった。
 そんな山本の葛藤が赤裸々に語られた、生々しくて、人が目を背けるようなヒリヒリする歌を絶叫した記録。

 反対に他のメンバーの情報がほとんど出てこない。気になるので情報提供お待ちしてます。




pegmap

 2003年結成。メンバーチェンジを経て3ピースで活動し、2013年解散。
 活動時期的にsyrup16gとかBURGER NUDSとかと並べられたりしてた。
 僕的に代表曲は「タコ」

 サビの「お願い。僕を知って。」「うるせぇなこのタコ」の連呼。盛大なノリツッコミ。
 自分でお願いして自分でツッコむスタイル。葛藤が剥き出し。

 どうせ想っても届かねぇんだろという葛藤。わかりすぎる。

 リードギターの不安定なリフと精神的不安定を感じさせるフレーズが相まってからの
 絞り出すような絶叫。その方が僕には刺さる。飾らない辛辣な歌。

今なお色褪せないバンド

 実際解散したのはたった4年前だし色褪せるほど時間も経ってないけど2007-2011まで活動休止したり、激動なバンドだった。
 しかしながら当時としてはあまりにも剥き出しな歌詞とサウンドで世間を席巻していたのだ。
 当然一般には知られないが。これはまだギターがいる時期の音源。

 「タコ」を最初に挙げといてなんだがこの「渦」はサウンドもボーカルも屈指の名曲だと思う。

 先ほどの「タコ」よりもダミ声でロック。
 歌詞が聞こえなくても声だけで悲しみと自分への怒りが溢れて泣けてくる。
 歌詞は「I know 才能ねぇ」「世界はねじ曲がってら」めっちゃ怒ってる。

 今こんなに辛辣で自分への怒りと葛藤を叫んでるバンドいるのかな?
 残念ながら今僕は知らない。

 amazarashiも、syrup16gも、昔より成功して自分を認めてあげることで世界と仲直りしてるように僕には見える。
 だから久しぶりにpegmapを聴くとグッとくる。

 だって僕はまだ自分が好きじゃないから。共感するんです。
 でもpegmapはこんな感じでツッコんでくれるんです。
 「ねぇ嘘ばっかついて楽しい?」
 「ねぇ悲しいふりが愛しい?」

伝えたいこと

 ボーカルの山本章人はブログを書いていたが、2015年で「正社員になります。」という締めでpegmap山本章人としてのブログは終わっている。

 その最後に音楽にどう向き合って、どう悩んで、こうすればよかったなんて懺悔的な文章が描かれている。
 「書かれている」のではない。僕にとっては「詩が紡がれている」カッコつけて言ってるんじゃなくて。見て。

 今、音楽でもなんでもいいんですが、あなたのやっていること、本当に突き詰めて考えた時、孤独に1人プレイで道を進めますか?
もし協力プレイの方が好きなら、食べていく道は別に用意した方が幸せだと思います。
僕は「パンチ」を出そうとして、突き詰めて考え、長い日記を書き、変わった事を考えてきましたが、実際相当気も弱く、常識にとらわれ、特筆すべきところもなく、目立たないように生きる事が安心していられるような人間です。
音楽の為に無理をしてきました。
<中略>
長々と書いてきましたが、僕がpegmapの山本であった場所を使って最後に言いたい事は、あなたの心地の良い場所を探して、見つけたらそこで生きていけるように、例えばそれが凝り固まった考えのもとに成り立った物なら、その縛りをなくして気持ちの良い方向に、生きていって欲しいと願います。
「メダパニでした」より抜粋

 バンドって一人じゃできないんですよ。山本はGt’沓掛靖の脱退もあって人間関係の構築にすごく重きを置いていた。

 O.S.A.P.の姉妹サイトcreateorsのコンセプトでもあるんだけど、相手が喜んで協力プレイを創れる場って必要で。
 一緒に音楽を作り出すバンドっていう集合体で信頼関係がなければ続かないし、続ける意味がないと思う。

 なんか色々考えさせられたなと思いつつ。
 山本が社会的に地盤が固まってて、家族ができたりして、社会人バンドとして、
 またなんか音楽やってたらいいななんて思ってます。
 それでは!

おススメ音源 多分中古なら今でも手に入るよ!

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