一つ不思議な風潮がある。
バンドをやっていると一定数こういう輩がいる。
「売れるの?趣味なの?」
そいつに問いたい。
「お前今やってるその仕事で独立すんの?」
うん。お前らが「は?www話変えるなしwww」と頭悪く煽った顔をしているのが目に浮かぶようだ。
だが、音楽において「日本中に認められるほど売れること」が全てではない。
在る者は日本中に認められるため、在る者はレッスンの発表会のために。
在る者は試合のように。在る者は鳴らすこと自体を目的とする。
海外に目を向けるとそれはまた顕著で。
世界は広い。
日本語詞の情緒は理解されないし本場ではあまり評価されないが、海外から伝わった「ロック」は日本でも浸透している。
日本ではアメリカンロックとUK(イギリス)ロックが人気だ。
何故かアジア圏のロックの話は入ってこない。
Elephant Gymを知ってる人が日本にどのくらいいるだろうか。
今回はイタリアで結構売れてるアーティスト。イタリアだからではなく、世界共通でイイ音楽はイイ。
それを言いたいためだけに彼らをレビューしたい。
Sonic Jesus
イタリアのイメージといえばミラノ・パスタ・ピザ・フェミニスト・オペラ・レオナルドダヴィンチではないだろうか。
イタリア音楽の時点で俺は思考停止だ。
アメリカロックならジミ・ヘンドリックスだのNIRVANA、UKならTHE BEATLESだのRadioheadがイメージ沸くけど。
多分俺が初めて触れたイタリアロック。
イタリアローマのLIVE SESSION。
ヒゲ。髭。ひげ。HIGE。
1:43まで歌わないし歌ってもエフェクトまみれだし展開も単調だし嫌いな人ダイッキライだと思う。
だが俺の琴線には触れた。
めっちゃディープなロックだ。
そろになんとなくイタリアの伝統音楽っぽい音とフレーズが流れる。
あくまでイメージで「っぽい」と思っただけで正しいか不明だけど。
カッコいいと思って調べたら俺が真っ先に触れたイタリアのバンドだった。
Biography
2012年3月にイタリアで設立されたサイケデリックロックバンド。
以前はドラマーだったTiziano Veroneseと、歌詞メーカーMarco Baldassariのユニットであるが率いる「音楽プロジェクト」である。
発足すぐFuzz Club Recordsと契約を結んだ。
そもそも「サイケデリックロックバンド」と銘打たれる時点で一般ウケはしない。
展開の多さとか「サビでドーン!」とか歌のウマさで魅せるバンドじゃない。
めっちゃ玄人向けなのはよくわかる。盛り上がらないまんま終わってくしね。
でもこういう聴きにくい難解な音楽が好きな人って一定数いて、Sonic Jesusもそっち系。
本拠地イタリアでも流行ってるかといわれると流行ってはないだろうけど、それで食っていける。
おおいに勝ち組である。
名作 ‘Neither Virtue Nor Anger’
今回、Sonic Jesusを取り上げるにあたりyoutubeの公式youtbeの曲は全て聴いたが、私が気に入る曲はことごとく評価の高い2015年に発表された1st アルバム、’Neither Virtue Nor Anger’日本語にして「美徳でも怒りでもない」になるのだろうか?
今回youtube紹介してるの全部’Neither Virtue Nor Anger’から。
このアルバムに収録されてる曲全部好き。
サイケデリックな感じというのが全く言葉で表現し辛いが、これぞサイケって感じがする。
ホントかどうかは知らん。
最新作、は2018年11月のmemoriesだが、Transposeも限りなくディープな世界観。
この世界観がブレない感が素晴らしい。
こういうのは訓練が必要で、繰り返し聴くことで初めてこのジャンルへの理解と芸術性を楽しむことができる。
まずは’Neither Virtue Nor Anger’を聴くことから始めよう。
それでは!
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