音楽業界。
 毎年新たなアーティストがパワープッシュされ、翌年でも名前があらゆるメディアで踊っているのはごく一部。

 むしろ新たなアーティストがパワープッシュされることの方が少なく、多くは2000年代~2010年までのアーティストが崇められ、ここ2~3年でも同じようなアーティストの顔ぶれが並ぶ。

 バンプの天体観測なんて2001年、アジカンのリライトも2004年。
 歴20年overのそこらへんが雑誌の表紙をざわつかせる中、ネット界隈でもここ2~3年のバンド界の顔ぶれが変わらない。

 よく言えば時代を作っているアーティストではあるが、もっと多様なアーティストが聴かれて欲しいと思う。

 残念ながらすごいクオリティの高いポップな楽曲を作っても、時代にマッチしなければ売れず、今改めて聴くと「あぁ、あの時あまり流行らなかったけど、時代がついてきてなかったんだな」と気付かされることがある。

 自分自身だって15年位前に注目されたけど全然気にも止めなかった54-71が30代中盤になって響いてたりするし。

 今回は2000年代前半、俺が大学生時代。流行ってなくて活動休止に追い込まれたけど今出てたら流行ってたんじゃないかなと思うこのアーティスト



Stereo Fabrication of Youth

 名古屋出身。1999年名古屋大学フォークソング同好会にて結成。2003年東芝EMIよりメジャーデビュー。
 ちなみに説明しとくと名古屋大学は名古屋で一番頭いい大学。偏差値60後半位必要。
 
 頭いいやつは作曲センス・アレンジセンスすら優秀。
 ただ何となく耳障りがいいだけじゃなく、色んなギミックが仕込まれている。

 おい誰だ、「普通」とか抜かしたやつ。
 普通にマイヘアのポップ性と戦えるやろ。

 ボーカルの江口の甘ったるい声が特徴的だが、当時割と男女はっきり分かれた声質が好まれた。
 ここ数年、KANA-BOONあたりからかハイトーンボイスがもてはやされ、中性的な声質のボーカルが急激に増えた。

 その頃出てたら商業的にも頭角現わしていたはずなのである。

1st Album「Audity」

 2003年9月26日、東芝EMIよりメジャーデビューアルバム「Audity」をリリース。
 俺とステファブの出会いもこのアルバム。

 当時20歳の大学はいりたてのモテたい真っ盛りの学生には恋愛ネタのロックバンドがドンピシャだった。

 1曲目の【Two Creatures】ホントはPVもあったが、このアレンジが好きですごく聴いた。
 でも周りは誰も聴いていなかった。
 
 これほどキャッチーで聴きやすく工夫の凝らされたリフやメロが広く知られていないことが当時とても疑問だった。

 が、今思い返せばその頃はパンク全盛期。AIR JAM世代がミクスチャーを有難がり、恋やパーリーピーポー的な歌よりも人生的なメッセージ的なバンドが流行っていた。
 まだヤンキーも少なからずいたしね。

 時代を先取りしすぎていたのだ。キャッチーでポップでも時代を先取りしすぎるという事例。

類稀なるセンス

 メジャーデビューそのものが狭き門であることは当然のことではあるのだが、商業的には厳しかったのは理解していただけるだろう。
 たまにはステファブのことも思い出してあげてください。
 
 僕は今でも時々聴きます。Audityの「異常な朝」というバラードがすごい好き。youtubeになくて紹介できないのが悔しい。
 せめて試聴で。

 どんなに狂うほど悩んでも
 当たり前に朝は 昇ってくるんだよ。
 君が隣で眠っている
 そんな
 異常な朝も
 僕にとってreality

 結婚してたり彼女がいる男には割とリアリティのある曲かもしれない。

Audityが名盤なのは間違いないが、事実上ラストアルバムの”突然変異の先天性色素欠乏症の生物の総称”と銘打たれた『albino』からsunriseも変わらずキャッチーでポップでロックだ。

 江口の声と曲の作り方がすごく好きなんだろうな。俺。

今なら売れる証明

 wiki情報だが、ステファブがなりを潜めてから何をしているのかというと、江口はアレンジャーとして名を馳せているらしい。
 LiSA・いきものがかり・宇宙まお・坂本真綾・SCANDAL・ねごと等、多くのアーティストへの楽曲提供・編曲に関わっている。

 上記アーティストからもそのポップ性が垣間見えるだろう。
 レギュラーとしては女性ボーカルバンドのla la larksでキーボードを務めている。

 が、個人的にはもう一度ギターボーカル・江口亮が見たいと思うわけであります。

 それでは!

おススメ音源

 本文中でもゴリ押ししているメジャーデビューアルバムAudityはロック性・ポップ性共に文句なしの名盤である!

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